IT業界と一言でいっても範囲は広い!どの領域で自分価値を高めるか?
一言でIT業界と言っても、その仕事内容は多岐に渡ります。そして…職種ごとに取るべき資格も年収も異なる んです。自分の価値を高めるための資格… ヤミクモではなく、キャリアパスを考えて取得することが大切です!
そもそもIT業界とは?
IT技術で世の中を便利にする業界
ITとは ” Information Technology “の略で日本語では情報技術と訳されます。コンピュータの技術とネットワークの技術の2つの技術から成り立っています。 コンピュータ技術は、ざっくりいうと情報を処理する技術。ネットワーク技術は離れた場所に情報を伝達する技術です。
そして、この 2つの技術を組み合わせると世の中にとても便利なシステムを提供することができる んです。例えばどんなシステムでしょうか? 電子メールは良い例ですねd(^_^o) 情報技術のない昔は、紙に書いた手紙を物理的にトラックで運んでいました。
ざっくり言うとIT技術を使って便利なシステムを提供するのがIT業界です。便利なシステムは大規模になります。当然1つの事業者だけで提供するのは難しくなります。仮に1つの大企業でシステムを構築したとしても、多くの関係事業者や協力事業者がいるはずです_φ(・_・
どんな事業者が関わっているか?
先ほど例で挙げたメールのシステムがどんな風に実現しているかを見てみましょう。コンピュータ技術とネットワーク技術で成り立っていますが、とにかく沢山の装置類と、有線無線に関わらず沢山の通信で成り立っている ことが分かるかと思いますd(^_^o)
さて… この便利なシステムを作り上げるには、どんな会社の人たちが関わっているのでしょうか? 繰り返しになりますが1つの事業者ではなし得ません。大きく分けて3つの仕事をする会社(事業者)が絡んでいます。
① システムの構成装置を作る会社
② システムを組み上げる会社
③ システムを運用管理する会社
それでは1つずつ解説いたします d(^_^o)
大きく分けて3種類の事業者
① システムの構成機器を作る事業者
いわゆる ”機器メーカー” という事業者です。ネットワーク機器、ハードウェア、ソフトウェアの3種類の製造事業者があります。情報を処理する機器にはサーバーやパソコン、携帯端末がありますが、ハードウェア製造業者とソフトウェア製造業者が分かれているのが一般的 です。
参考:ハードとソフトって?(作成中)
えっ…ネットワーク機器もハードウェアとソフトウェアから成り立ってるよ!と思われた方。その通りですd(^_^o) しかしネットワーク機器はハードもソフトも同じメーカーが作って一体で売っている場合が多いですね。
ハードとソフトが一体となって、いわゆる専用品のように売られている製品をアプライアンス製品といいます_φ(・_・ ネットワーク機器は、まさにネットワーク用途にしか使えない専用品…つまりアプライアンス製品です。
② システムを組み立てる事業者
次は ”システムインテグレータ” です。別の呼び名はSIerと書いて”エスアイヤー”と呼んだりします。Systems Integrator の頭文字SIに、人を意味する接尾辞 〜er を付けて SIer という言葉ができたようです_φ(・_・
システムを組み上げるには、どんな機能を実現するか決める”要件定義”から始まり、機器選定を含む”設計”を行い、設定やソフトウェアを作る”製造”を経て、最後はちゃんと動くか”テスト”をする… かなり長期戦で組み上げます。
このシステム全体の取りまとめをするのがシステムインテグレーターの仕事ですd(^_^o) IT業界では最もメジャーな業種で、市場規模ではIT業界全体の約6割を占めています。のちに紹介する職種のほとんどがこの会社に属しますd(^_^o)
③ サービスを提供する事業者
最後は ”サービス事業者” です。ITの力で出来上がったシステムを使って 様々なサービスを展開する事業者 です。情報の通信そのものをサービスとして提供する 通信事業者 と、その他のサービスを提供する事業者に大別されます。
後者のサービス事業者はウジャウジャあります(@_@) 検索サービスを提供するGoogleのような会社、SNSサービスを提供するFacebookやLINEのような会社、Amazonや楽天といったショッピングサイトを提供する会社…
これからも新しいサービスが世の中に現れることでしょうd(^_^o)
代表的な職種と平均年収
IT業界の職種マップ
IT業界にどんな会社(事業者)かあるのかは分かりましたね。それでは、そこで働く人たちはどんな仕事をしているのでしょうか?今度はIT業界で働く人たちの具体的な仕事内容にフォーカスしてみましょう。
IT業界と一言で言えどもその職種は山ほどあります。上記の図はIT業界の職種のうち主要なものをマップで示したものです。星マークの付いている職種はその中でも特に人口の多い職種です。そして…職種ごとに期待できる報酬にも差が!
下の図は、マイナビエージェントやリクルートネクストなどをはじめとする 大手の転職サイト6社が公表している平均年収の平均 を取ったものです。平均の平均なので現実に近い数値なのではないでしょうか? 私の経験上の感覚とも概ね合っていますd(^_^o)
最も平均年収が高いのはプロジェクトマネージャ…平均でも700万円に迫りますので、当然1,000万円越えの方も山ほど存在します。もしIT業界で地位確立を目指すならプロジェクトマネージャも良いかもしれませんd(^_^o)
一方、技術を極める場合は、プログラミングやネットワーク技術を突き詰めるという道もあります。ただし、仕様に従ってモノ作りをするという性質上、平均年収は低め です。ただし!技術を極めて高年収を狙う道もあります。
例えば、ネットワーク技術者であれば、ネットワークスペシャリストを取得していればそれなりの年収を稼ぐことができますし、CISCO社の認定試験CCIEを取得すれば年収1,000万越えが見えてくるでしょうd(^_^o)
冒頭の図で星のついた人口の多い職種について、仕事内容と保持していると有利な資格をご紹介したいと思います_φ(・_・
① ITコンサルタント
最初は ”ITコンサルタント” です。仕事内容はその名の通りコンサルタント… 企業などの課題に対して助言や提案をする仕事ですね。ITという接頭辞が付いているので、相談のメインは企業のIT化です。IT化による効率化が主な目的です。
ITコンサルタントを目指すのであれば、基本情報処理技術者と応用情報処理技術者を経てITストラテジストを取得するのが定番のルートです。そして相談元は経営者ですので、中小企業診断士を持っていると強いでしょう。
② プロジェクトマネージャ
次は”プロジェクトマネージャ”です。ほぼ管理職の仕事です。大企業であれば係長や課長クラスがこの役割を担います。QCDと呼ばれる3つの指標を守ることが最大の役目です。QCDとは、品質、費用、納期の事です。
この3つの指標が達成できないと、そのプロジェクトは失敗と見なされ、基本的にはプロジェクトマネージャーが責任を負うことに…。平均年収が高いだけあって責任もだいぶ重くなりますね(@_@)
必要な資格は、基本情報処理技術者と応用情報処理技術者を経て、プロジェクトマネージャーを取得するのが定番ルートです。PMPと呼ばれるアメリカの資格も権威がありますが、受験資格のハードルが高いです(-_-;)
PMPは一定期間の実務経験が必要なのと、オフィシャルな研修の受講実績が必要なんです。情報処理技術者試験のプロジェクトマネージャでも十分な評価を得られますので、まずはプロジェクトマネージャを狙いましょう_φ(・_・
③ システムエンジニア
3つ目は”システムエンジニア”です。プロジェクトマネージャと同じくシステム全体を見ますが技術力がものを言う職種です。プログラマやネットワーク技術者に仕様を説明できなくてはなりません。
そのため取得すべき資格も、多岐に渡ります。王道は基本情報処理技術者と応用情報処理技術者を経てのシステムアーキテクトの取得ですが、可能であればネットワークとデータベースのスペリャリスト資格を取得したいところです。
④ ネットワークエンジニア
次は”ネットワークスペシャリスト”です。システムの根幹の1つであるネットワークを設計し構築する職種です。全体のネットワークを考えて、スイッチやルータといった構成装置の機器選定からコンフィグ設定までを行います。
王道の資格はやはり基本情報処理技術者と応用情報処理技術者を経て ネットワークスペシャリストの取得 となります。それに加えて、ネットワーク技術者にとっては憧れの資格があります。それがCCIEという資格です。
ネットワーク機器メーカーであるCISCO社の資格なのですが、難易度が高く日本には1000人程度しかいないと言われています。CCIE取得者は需要も高いため年収1000万以上も普通に狙うことができます∑(゚Д゚)
えっ、機器メーカーの資格なんて、そのメーカーの装置しか触れないじゃないか? その通りなんですが、国内のネットワーク機器のシェアは実に5割がCISCO社 なのです。そのため十分価値があるのですd(^_^o)
⑤ ソフトウェアエンジニア
最後は”ソフトウェアエンジニア”です。別の呼び方ではプログラマと言ったりします。仕様に従ってコンピュータプラグラムを書く仕事です。システム構築に関わるメンバの中でも特に人口が多いです_φ(・_・
プロジェクトの期間中は、不具合が見つかったり、ちょっとした変更があったり…そのたびにソフトウェアを修正するという役割も。システムによって使うプログラミング言語が異なるというのも特徴ですね(^_^;)
プログラマの資格は、基本情報処理技術者や応用情報処理技術者を取ることが推奨されますが、経験値がものを言います。Javaを5年やってました…とかSwiftを3年やってますとか。一応、言語ごとの資格もあります_φ(・_・
まとめ
IT業界とひとことで言ってもその仕事内容は多岐に渡ります。本記事ではIT業界の主な職種の中から、特に人口の多い5つの職種をピックアップして必要な資格と平均年収をまとめてみました。
IT系の資格取得を考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さいd(^_^o)
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